ドローン・オブ・ウォー

昨日から鼻水がどばどば出てるんだけど、喉も痛いし咳も出るので単なる風邪です。ぜったい。
なべです。

DVDで映画『ドローン・オブ・ウォー』を見ました。
戦場に飛ぶ無人飛行機・ドローンから送られる映像を見ながらアメリカ本土の基地でミサイルを撃つ。
交代の時間になると車で自宅に帰り家族とバーベキューをするという新しい戦争の形。
それがテーマになっています。

当然、無人飛行機から敵に大してミサイル攻撃するシーンがあるのですが…。
1万2000キロ離れた所でポチッとするだけで数十人が吹っ飛ぶ光景はなんだか見ているだけで気が重くなります。
ただ、ふと気づくんです。
じゃあ戦場に実際に出向き、家族とずっと会えず、命の駆け引きをして死の恐怖を味わえば許されるのかと。
そう、問題はそこじゃないんです。
戦争という殺戮自体が問題なんですよね。
ただこの映画はそのテーマの周りをぐるぐる回りながら基本的に『個人の心理』を中心に描いているように見えました。
いや、そこに投影しているのかな?
どちらにしても「ビクトリー!」なハリウッド的な映画ではない気がします。
非現実的な戦争が現実的に淡々と描かれているので特に盛り上がりがドーンとあるわけじゃありません。
思いっきりハッピーエンドがあるわけでもバットエンドがあるわけでもありません。
あぁそうか、と終わっていく映画。
いや、終わってからまた考える映画?
うーん、これ!と言いづらい映画ですねσ(^_^;
ただ、主張を押し付けられるでもなくすり替えて正義を振りかざすでもなく、テーマを色々な見かたで見せている映画なのは間違いないですね。

こういった出来事に興味がある方にはお勧めだと思います!