風立ちぬ

進撃の巨人の単行本をついに大人買いしてしまいました!
けど、11巻は初回限定版を買わなかったちょっとチキンななべですw

この週末、ジブリの新作『風立ちぬ』を見てきました♪
EPSON MFP image

正直に言って、かなり評価に幅がある作品だと思います。
私が感じたのは『男の子の映画』かな?というもの。
男性が持つ『夢』にフォーカスされた作品だなーという感じがしました。
とても抽象的なシーンがあります。
飛行機を前に飛んでいる姿を想像し、それを思い浮かべるシーンです。
ジブリお得意のフワーッと髪が浮いたりしていましたね。
あれ、もうグッと来るわけですよ、男子は。
私も覚えがあります。
ラジコンカーにハマっていた頃、訳の分からない改造をしてはすっごく速く走るようになったんじゃないかと夢想したものです(笑)
ある一人の少年が、真っ直ぐに夢を見て一直線に駆け抜けていく姿を見事に描いていると感じました。
そこにどれだけの悲劇があっても美しいものは美しく、そして悲しいものなのでしょう。

最後に一つだけ。
私はこの作品を「戦争美化」とか「反戦」とかの視点で見てはいません。
その点に関しては公開前パンフレットに、他ならぬ宮崎駿の言葉がありましたので、それを見て頂くのが一番かと思うので引用します。
『主人公二郎が飛行機設計にたずさわった時代は、日本帝国が破壊に向かって突き進み、ついに崩壊する過程であった。しかし、この映画は戦争を糾弾しようというものではない。ゼロ戦の優秀さで日本の若者を鼓舞しようというものでもない。本当は民間機を作りたかったなどとかばう心算もない。
自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである。夢は狂気をはらむ、その毒をかくしてはならない。美しすぎるものへの憬れは人生の罠でもある。美に傾く代償は少くない。二郎はズタズタにひきさかれ、挫折し、設計者人生をたちきられる。それにもかかわらず、二郎は独創性と才能においてもっとも抜きんでていた人間である。それを描こうというのである。』
この文章を見た時、私は宮崎駿が描きたかった部分のいくつかを感じられたような気がしました。